組み立て式を捨てたら、JATAスネークが化けた。
- teru44

- 1 日前
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3Dプリンターで「JATAスネーク」の試作を続けていた、ここ数日。
大型化したら全面崩壊したり、組み立て式に挑戦して精度沼に沈みかけたり、終日R&D状態になったり。正直、うまくいかない日のほうが多い1週間でした。
でも最後に残ったのは、「失敗した試作品」ではありませんでした。「これは商品になりそうだ」と思える、ひとつの“顔”でした。
今回は、JATAスネーク試作の失敗・凍結・方向転換、そして「一体型に振り切ったら化けた話」をまとめます。

始まりは、小さな成功だった
最初の手応えは悪くありませんでした。
サイズの違うS字フックの蛇を5体プリントして仕上げたところ、思った以上に物販っぽい雰囲気が出たんです。
大・中・小とサイズを並べると、「これ、行けるかもしれない」という気持ちが芽生えました。
S字フックって便利で好き。蛇との相性良いし。
重いものはNGですが。

130%に巨大化したら、全面崩壊した
次はスマホスタンドをデザイン。
実用するなら、もう一回り大きくしたい。そう考えて、サイズを130%に拡大して試し刷りをしました。
結果は、大失敗でした。
壁はスカスカ、造形は全面崩壊。最初は「プリンターの設定をミスったかな」と思ったのですが、原因はそこではありませんでした。
拡大する前に、データを軽量化する処理をかけていたんです。その処理でモデルの“メッシュ”が壊れ、本来閉じているべき形状に穴が空いた状態になっていました。つまり、プリンターは正しく動いていた。渡したデータのほうが壊れていたんです。
例えるなら、壊れた地図をプリンターに渡してしまった、という感じです。地図が間違っていれば、どんなに優秀な運転手でもAI自動運転でも目的地には着けません。



組み立て式への挑戦、そして凍結

崩壊データは修復しました。ただ、ここで別の方向に頭が向かいました。「いっそ分割して、組み立て式にしたらどうだろう」と。
ここからが、いわゆる“沼”でした。
部品をはめ込むための突起(ダボ)の設計を、世界中の実測データを根拠に詰めていきました。径は3〜4mm、3本を非対称に配置、はめ込みの余裕は0.15mm――数字としては、かなりいい線まで追い込めたと思います。
でも、複雑な造形に正確な穴を空ける処理が、どうしても安定しませんでした。精度が出ない。そして何より、専門的な技術と、繰り返しの微調整と、つきっきりの作業が必要で、コストに見合わない。
ここで正直に思ったんです。「技術的には前進した。でも、製品としては遠ざかっている」と。
だから、組み立て式は凍結しました。完全撤退ではなく、作戦変更です。
一体型に振り切ったら、変身
組み立てをやめて、もう一度シンプルに戻しました。台座と一体化させ、台座にJATAの刻印を入れた一体型へ。
そして、何とか形に。
組み立て精度という勝負から離れたことで、「蛇そのものの造形」と「フィラメントの質感」が、ぐっと前に出てきたんです。パープルからティールへ移ろうラメ感のあるフィラメントを選んだら、塗装すらしていないのに、それだけで“作品”として成立してしまった。
生き物の造形、台座、色。この3つが噛み合った瞬間、JATAスネークは「技術デモ」ではなく、「机に置きたくなる物」に近づきました。

撤退は、負けじゃなかった
組み立て式をやめたとき、「後退したかな」と少しだけ思いました。
でも、実際は逆でした。
精度勝負から離れたことで、見える景色が変わったんです。結果として、JATAスネークは「技術デモ」から「商品の顔」へと一歩近づきました。
撤退は、負けじゃない。方向転換すると、急に景色が変わることがある。今回の1週間で、それを身をもって実感しました。
技術を捨てたわけではありません。軸を変えただけです。そして軸を変えたからこそ、辿り着けた“顔”がありました。
ピボットって大事ね。
バスケでもついついあたふたしちゃって仲間から「ピボット!」って言われがちなのを思い出します。みんなありがとう。
【今日の進捗:1mmでも進む】
JATAスネーク、一体型で「商品の顔」に到達。(進捗1mm)


P.S.
常務(母)は蛇好きじゃないから嫌がってるかもしれないが、要約すると「嫌よ嫌よも好きのうち」!




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